日本型成果主義の構築
6. 賃金制度の再編
(1)基本給の編成
基本給は、職能給と役割・業績給で構成する。
諸手当のうち家族手当、住宅手当、管理職手当
は職能給かあるいは役割・業績給に吸収する。
(2)職能給と役割・業績給
職能給は能力主義賃金として保有能力を反映する部分であり、
安定性を確保する部分と位置づける。
役割・業績給は職責およびチャレンジ、さらには業績に応じて変動する部分である。
保有能力ではなく、実力に応じた配置の結果として
職責区分や職責等級によって金額が決まるとともに、1年間の業績と
発揮能力評価の結果を加味した総合評価を反映して水準が上下に変動するところの成果主義賃金である。
役割給 = 職責給 × チャレンジ係数
(3)役割・業績給の意義
役割・業績給は現時点での実力で決まり、業績を反映して水準がアップダウンする変動部分である。
配置などにより職責が変われば金額が変動し、また業績や貢献度によっても金額は変動するところの可能性を持つ
成果主義賃金である。
挑戦的目標を掲げて果敢にトライし、実力を発揮して高い成果を挙げた管理・専門職に対して、
それに相応しい賃金処遇をすることにより
公正・公平な処遇の実現、日本型成果主義人事のモデルは、能力主義を基軸に、実力主義、成果主義の考え方を入れた人事賃金制度である。
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